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福島ロータリークラブ≪例会≫
例会日:平成17年4月30日(木) 16:00〜 
例会場:金子興志雄会員宅 
会長あいさつ 04-05年度 福島RC会長 渡邊 又夫会長
 本日の箱崎獅子舞鑑賞例会に多数のご出席を頂き有難うございます。
 金子さんは昨年秋、勲四等旭日小授章を受けられました。ご挨拶の中で「最も勉強させて貰ったのはロータリーである」と述べて福島クラブに多額のご寄付をされました。本日のお招きも金子さんのそのお気持ちの表れであると存じております。金子さんと金子家の皆様には心より感謝申し上げます。
 箱崎の獅子舞は実に四百年余の歴史を有します。表向きの歴史は政治や経済ですが、何時の世も情愛に満ちた人々の暮しと文化の歴史があります。この獅子舞も、古くは自然(神)への畏敬に始まり、天明の大飢饉、維新の混乱、大戦などがもたらした数々の苦難を乗り越え、人々の営みの中で獅子舞を伝承してきたのです。金子さんが発刊したこの書物「阿武隈の瀬音は高く」に、この土地の人々の熱い思いを読むことが出来ます。
 かつてこの一帯に熊坂家三代におよぶ「白雲館」と称する大変優れた学問の道場(学統)があって、その名声は遠く江戸にまで届いていたそうです。その白雲館の高弟、福厳寺の僧天英(祐範)が天明の大飢饉の最中、面や獅子頭などを江戸に作らせて新しい獅子舞を作り、飢えに苦しむ人々を勇気づけたという箱崎獅子舞再生の秘話があります。本日は縁の福厳寺ご住職様からお話を承ります。出し物やイベントではない、人間の生きざまが作り上げた珠玉の総合芸術と申しあげてもいい箱崎の獅子舞を、今日はじっくりとご鑑賞下さい。  
お客様並びに来訪ロータリアン紹介
福島南RC: 金子興宏 様・浅倉俊一 様
赤間金一 様・鈴木恒昭 様
福島西RC: 金子興志那 様・宍戸章治(会長) 様
齋藤未吉(幹事) 様
福島21RC: 宗形守敏 様

阿久津夫人・今井夫人・草野夫人・勢島夫人・永澤夫人・幡夫人・八子(英)夫人
山田夫人・渡辺(健)夫人・渡邊(又)夫人・白岩夫人・内田夫人・加藤(桂)夫人
金子與志雄夫人・山口照子
 様

(株)損害保険ジャパン
取締役常務執行役員  島田勇二郎 様
常務執行役員  渡辺昭司 様
福島支店長  桑田憲吾 様

「阿武隈の瀬音は高く」の著者  伊藤達弘 様
 夫人 伊藤純子 様
福厳寺住職  石井祐澄 様
福島日産自動車(株)社長  金子興志人 様
以上 30名
 桃花の里に獅子が舞う愛宕神社祭礼は4月29日(祝)・30日の両日に開催されました。29日は山頂の神前にて五穀豊穰、鎮災防火、家門繁栄を祈願し、獅子舞が奉納され、本日30日は箱崎の各町内の家々を練り歩き、家内安全と火伏せの成就を祈念します。今回の例会は金子会員の格別のお計らいにより、福島県指定重要無形民俗文化財にも指定されている郷土のぬくもりを伝える勇壮にして華麗な舞いを鑑賞させて頂きました。冒頭、あいにく体調を崩されお休みされたご当主の金子與志雄会員に代わり、弟様の金子與宏様よりご挨拶を頂き、次いで獅子舞ゆかりの福厳寺住職 石井祐澄様より由来についてのお話し、また金子さんが発刊された「阿武隈の瀬音は高く」の著者 伊藤達弘様よりご挨拶を頂きました。
『ご挨拶』 金子 興宏 様
金子様
 兄(與志雄氏)は地元の行事には大変協力的でありまして、いつも準備の段階から参加しております。特に今年は体調が良いと、祭りの準備はもとより、諸会合にも足繁く出席して、お酒を頂く機会も多かったようで、多分疲れがたまって体調を崩したものと思われます。大事をとり大原病院に入院しましたが、低血圧による貧血症との診断で、現在は回復に向かっておりますのでご休心下さい。兄は皆様ご存じの通り、もともと問題を提起したり、話題を提供することが嫌いではないほうなので今回もそういうことで突然の欠席をお許し願いたいと思います。本人も大変残念がっておりまして、本日は十分お楽しみ頂きたいと申しておりました。
『ゲストスピーチ』 真言宗豊山派総本山長谷寺顧問 福厳寺住職石井 祐澄  様
石井様
 今日はこの箱崎の愛宕神社のお祭りです。神社のお祭りになぜ坊さんが出て来るのか不思議に思われると存じますが、県の文化財に指定されたのは、神仏混淆がまだそのまま残っているということからなのです。一週間うちのお寺で夜に練習して、前日の28日私がお祓いをして愛宕神社のお祭りが始まります。きのう29日の例大祭は地元伏黒の水雲神社の宮司さんが山頂で奉仕します。
 天明の大飢饉の時に、五穀豊穰と、飢饉で亡くなった人々の鎮魂を兼ねて福島県にはたくさんの獅子舞が誕生しました。現存する250ケ所の獅子舞の中でも、伝承がしっかりして、古風な様式を残し、信仰心深く地域ぐるみの継承保存に積極的に取組んでおり、祭礼も神社と寺が協力して執り行い神仏混淆時代の名残をとどめている、ということで指定を受けております。もう一つ珍しいのは、愛宕神社の境内近くに大きな穴があいております。これは金を採掘した穴で、愛宕神社にも金を掘った様子を表わした歌や踊りが残っていたり、金に関係した神社であったことが伺えます。そういえば金子家の姓も金に関係ありますね。
 箱崎の獅子舞の発生は、口伝によれば、この福厳寺の草創と期を一にしています。そして天明の飢饉の折、九世の祐範和尚が新しい獅子舞を導入して現在に至っています。大変勉強されたお方で、この福厳寺から新潟県中条町の乙宝寺という大きなお寺の住職に迎えられました。門前の饅頭屋さんも箱崎村出身で地元の助役を勤められるなど当地とは大変ご縁が深いものがあります。
 踊りは13種類が伝承されており、一人前になるには10年かかります。今日お披露目するのは、その中の一番ドラマッチックな「掛合の舞」です。獅子は先獅子、中獅子、牝獅子の三匹獅子で舞います。世の中は牡と牝だけではうまくいかないんですね。三角関係やら、不倫やらいろんな絡みからドラマが生じます。獅子舞もそうした牝を争うようなドラマ仕立てがありまして、最後は仲良く平和な結末を迎えます。13種類の踊りには曲だけが残っているものもありますが、いずれも笛、太鼓、舞いの三拍子一体となって、地域に根差し、温かいぬくもりを伝えてくれるのがこの獅子舞であると思います。本来は4月24・25日が祭礼日でしたが、平成2年から現在の日程に移動しました。桃の花が咲き、散る頃、笛の音といっしょに獅子舞がやってきます。昔は一軒一軒廻って歩いたもので、スタートの福厳寺は午前2時頃出発して、帰りは夜の11時頃になったものです。これでは踊り手も大変だということで、今は町内で一カ所まとめて踊っています。あるいは新築の家、特に獅子講中に多大な貢献をしている金子家には特別に毎年、掛合の舞が舞われます。どうぞこれから獅子舞の醍醐味を味わって頂きたいと思います。
 なお、本日は、箱崎獅子舞誕生の謎を解く本「阿武隈の瀬音は高く」(現在絶版)の著者である伊藤達弘先生にもおいで頂いております。先生はお母上が箱崎のご出身で、子供の頃から獅子舞を見て非常に感動されていました。早稲田大卒業後、北海道で教員を勤められました。文筆に長けた方で前身はお坊さんでもあります。ご紹介申し上げます。
『ご挨拶』 「阿武隈の瀬音は高く」の著者伊達 達弘  様
伊達会員
 私が獅子舞で一番感動したことです。獅子舞の花の台はいつも若いお婿さんなどが持たされるのですが、石井祐澄さんと金子與志雄さんのお二人が、獅子舞の一番下っ端のこの役を買って出られまして、私がその写真を拝見したときでした。その時、私が書く本の難しい内容も、このお二人の本当の姿を書けば、祭りの核心が書けると思ったのです。このお二人の姿勢には本当に感動しているのですが、写真も名前も絶対いらないと言われて、その訳をお聞きしましたら、この本の主人公は、獅子舞を命懸けで守ってきた箱崎の村の人たちであり、自分たちの名前も写真も絶対にいらないと言われました。これこそが獅子舞伝承の本当の精神なのだ、と深く感銘を受け、それでやっと作品を仕上げることができました。残念ながら本日欠席された金子與志雄さんには、皆さん方の今日のお気持ちを心に留めて後日お伝えしたいと思っております。
RI会長祝賀会  
祝賀会風景
 4月29〜30日新高輪プリンスホテルに於いて、RI会長グレン E. エステスSr主催祝賀会が開催されました。田中作次RI理事が実行委員長を務め、第2530地区大会にRI会長代理として来地区された南園義一RI理事が副実行委員長として歓迎の挨拶をされ、祝賀会議は開会いたしました。
 地区からの参加は山崎ガバナー、紺野ガバナーエレクト、寺島ガバナーノミニーをはじめ30余名、福島クラブからは阿久津肇パストガバナー、八子英器県北第一区ガバナー補佐、齋藤 亮会員が出席しました。
 RI会長の基調講演に続き、深川純一パストガバナーによる講演「職業倫理」次いで、テーマ別討論会が開かれ、1.職業倫理 2.ロータリーのイメージアップ3.ロータリー情報の重要性 4.会員退会防止と増強 5.魅力あるクラブづくり の各会場に別れ、モデレーター・パネリスト・リポーターが1時間半で会議を進め、まとめました。
 日本国内34地区から約1,500名の参加による会長主催祝賀会は重田政信RI理事エレクトが閉会の辞を述べその幕を閉じました。
(文責:齋藤 亮)
■今週の寸景■
寸景
丹治 正博会員:「福島稲荷神社の紅枝垂れ桜」
〜今週号は私が編集長〜 (4/30例会)  丹治 正博 会員
丹治会員
 今週は獅子舞鑑賞例会、金子会員宅を訪問致しました。郷土の素朴な伝統文化を末長く守っていきたいものです。当日は金子家の皆様総出でご接待頂きましたこと、お心遣い痛み入りました。さて、桜の季節も過ぎましたが、さくらの「さ」は田の神さまの意、「くら」は場所の意で、「さくら」とは古来、春の農耕の始まりに、山から里に降りられる田の神さまが宿られる木のことを指します。満開の桜の前で豊作を祈って神人共食したのが花見の原形です。稲荷神社境内の紅枝垂れ桜はやや遅れて先日まで咲き誇っていました。鮮やかなピンク色の花びらが満開の状は夢のように美しく、福島の隠れた名所の一つです。

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