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福島ロータリークラブ≪例会≫
例会日:平成17年3月24日(木) 12:30〜 
例会場:ホテル辰巳屋 8F 
会長あいさつ 04-05年度 福島RC会長 渡邊 又夫会長
渡辺会長
 サミュエル・ハンチントンという国際政治学者が書いた「文明の衝突」(註)という本があります。1993年の著書ですが、冷戦のあとの世界構図を大胆に描いたもので世界的名著のひとつです。それによると、世界には8つほどの異なった主要文明が存在し、東アジアでは中国のほかに、それとは明らかに異なる日本の文明がある。そして冷戦後の世界は、宗教や人種などによる考え方の異なるそれらの文明がぶつかり合う「文明の衝突」の時代を迎えるだろう。更に、超大国米国のほかに世界各地には覇権国家が形成され、その覇権をめぐって地域紛争が多発する時代になると述べています。そして東アジアでは中国が覇権を握るだろうし、日本は米国を後ろ盾に“準”覇権国家に留まるだろうとも述べています。
 昨今、いきなり竹島問題が浮上したり、中国の反国家分裂法など日本周辺も騒がしくなってきましたが、戦後60年の平和と繁栄はこのまま続くのでしょうか。それともハンチントン博士の言う地域紛争が東アジアでも生じるのでしょうか。
 靖国や教科書における歴史認識の違い、本質では融合しない文明の違い、言語の決定的な違い、さまざまな経済摩擦など火種は尽きません。米国に少し異質の文明を感じながらも、安全保障を委ねなければならぬ我が国の立場も微妙です。
 本日の例会はロータリー100年の歴史を視野にいれながら、これからの日本の平和と安全について考えてみたいと存じます。
 (註)「文明の衝突と21世紀の日本」 集英社新書 693円
『ゲストスピーカー紹介』 プログラム小委員会副委員東條 潔 会員
東條会員
 本日のゲストスピーカーである渡邉慎司様の略歴を紹介致します。
 第18代第44普通科連隊長兼第28代福島駐屯地司令 1等陸佐 渡邉慎司 様
 出身地:北海道
 略 歴:昭和56年3月28日 陸上自衛隊入隊
     平成03年3月23日 第2戦車大隊中隊長
     平成10年4月01日 第11戦車大隊長
     平成14年8月01日 東北方面総監部防衛部防衛課長
『第4次イラク復興支援活動』 陸上自衛隊第44普通科連隊長兼福島駐屯地司令 1等陸佐渡邉 慎司 様
渡邊様
 本日は福島市から67名、東北の南3県で約500名が参加した第4次イラク復興支援軍の活動についてお話をしたいと思います。復興支援は、「イラクの人々の窮状を救う」「復興の支援」「国際社会での日本の責任」「日本に重要な意義を持つ中東地域の安定化」の為に実施している活動です。
 まず、地域ですが、北が郡山、南が九州という日本と変わらない緯度にあります。我々の部隊はイラク南部のムサンナ県の中央にあるサマワ市で活動しました。この付近は4市7村で人口が約43万人で歴史的にはシュメール文明の遺跡等がある地域でございました。
:::医療活動:::
医療活動 医療活動
医療活動 医療活動
 現地の気象ですが、12月1日〜2月9日までの最低気温は−3.6度(平均5度)で、最高気温は25度(平均18度)と寒暖の差が大きく直射日光下では40度というような環境でした。12月18日には水道管の凍結や燃料が凍ってしまいました。地表は“砂漠”といいますが実は“土漠”でして、35ミリの雨が3時間位降っただけで水が沈まないため、長靴での活動が必要な状況です。それから、砂嵐は全く視界が利かなくなり、遠くでもっと細かい砂が上がる煙霧は度々起こるという環境での勤務です。
 治安情勢は爆発物の跡が散見され、日本の自衛隊に対してはロケット攻撃がなされていました。特にスンニトライアングルで多くサマワでは少なかったです。サマワが安定していた理由は民族的・宗教的に長い間シーア派で断絶がないこと、それ故に部族長の権限が強く跳ね返りを抑えてくれるということです。また、オランダ軍が治安を維持していることもあります。
:::給水活動:::
給水活動 給水活動
 サマワは人類最古の都市文明発祥の地で農業的には豊かな所で、麦の収穫も多くビールの発祥の地でもあります。イラクは第2位の石油埋蔵国ですが、前政権の施策・戦争・経済制裁の結果、社会基盤・インフラの崩壊が進み行政経済の機能不全が顕著で医療・給水・電力に関しては緊急性を要する支援と認識していました。現地での活動は県知事・評議会・県の各局・市・部族長と直接交渉し、オランダ軍と外務省と連携を取り実行しており、調整は難しいという状況でした。1次軍から4次軍までの総事業数は70件位です。項目は診療所整備・医療支援・給水活動・道路・学校等の整備等を防衛庁と外務省と連携を取って行っていました。例えば、医療の技術指導をし、ODAで医療機材と医薬品の供与、医療機材・医薬品使用法の指導をします。給水活動は宿営地で浄水活動をして配布し、ODAで浄水装置・給水タンク・貯水タンクを使ってもらいます。施設の復旧整備は補修を実施し、ODAで事業の実施と指導をおこなってきました。今までのPKOと違って現地の人は知識的・技術的な能力は高いが組織的に系統的には出来ない。そこでそれをやる為の技術指導や施設整備は施行の計画をして段取りを着けたり、向こうの役務の人を組織立てたりすることによって進むという状況です。今までのPKO等の本当に開発の遅れている地域での活動とは異なっております。ODA事業については33件程度です。
:::道路補修:::
道路補修
道路補修
 オランダ軍とは正月前に餅つきや綱引きなどで交流を深めました。年が明けてからは「日本サマワ交流フェスティバル」を開催し現地サマワの人や子供たちと駐屯地で風船のチャンバラをしたり、太鼓を聞かせたりという交流会をしました。「ご近所プロジェクト」では副隊長が何人かを連れて近所の学校を回り文房具を配ったり楽器の演奏をして子供達と一緒に歌ったり踊ったりという活動をしていました。
 我々の活動の支えはサマワの人たちの三度の応援デモです。最後のデモが2月26日の宿営地前のデモです。「日本よ帰るな」「もっと仕事をくれ」「頑張ってくれ」という趣旨で、全体としては78%の人が支持してくれました。活動で重視していた事は、イラクの人と同じ目線で活動するという事です。結果として友好と信頼、色々なレベルでの交流を深めることが大事であると考えました。
 帰国後の隊員所見をお伝えします。「厳しい環境の中でしたが自信を持ってやれました」「いい体験をさせて貰った。自信をもてるようになった」「イラクの人のためになっていることを実感できた時本当に嬉しかった」そして非常に多かった意見が「イラクの子供たちと接していると、イラクの将来への希望が感じられた」「日本の皆さんの応援が非常に嬉しかった」という事です。例えば、宮城県議会・山形県・福島市議会でも支援の決議を頂いたことが我々の支えになりました。
:::ご近所PJ:::
ご近所PJ ご近所PJ
ご近所PJ ご近所PJ
 最後になりますが、ご支援につきましては派遣隊員を代表いたしましてありがとうございましたという事を申し上げたいと思います。これからも我々は色々な活動をしていきますが、引き続きご理解ご支援を賜りたいと思います。
 
『お客様並びに来訪ロータリアン』  
渡邊様 角田様 下田様 佐藤様
陸上自衛隊第44普通科連隊長兼福島駐屯地司令 1等陸佐 陸上自衛隊福島駐屯地広報業務室長 1等陸尉 陸上自衛隊福島駐屯地広報業務室 広報陸曹 福島北RC
渡邊 慎司様 角田 正男様 下田 浩明様 佐藤 吉弘会員
親睦活動委員会開かれる  
親睦活動委員会
 3月17日(木)午後6時半から「石林」において、親睦活動委員会が開催されました。加藤眞司委員長を始め、天川泰一、石森隆、永澤俊二、久保香一郎の各会員に、渡邊又夫会長、梅宮勇造幹事が出席、@4月14日(木)のゴルフコンペと「観桜例会(杉妻会館)」、A4月30日(土)の「箱崎獅子舞鑑賞例会(金子会員宅)」、B6月10(金)、11日(土)の「東京交歓会(農林中金目黒分室)」などについて詳細打合せが行われました。渡邊会長から「ロータリー家族プロジェクト」の趣旨について説明があり、今回は@については会員のご家族はもちろん、物故会員のご家族、OB会員とそのご家族など、ABについては会員の奥様にもご案内し、大勢の皆さんのご参加を呼びかけることになりました。
米山功労者表彰伝達  
 渡邊又夫会長より八子英器ガバナー補佐へ第4回米山功労者マルチプルの伝達が行われました。
訃 報  
 この度、当クラブ会員の渋谷勝広様が病気療養中のところ、4月2日ご逝去されました。享年55歳。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
■今週の寸景■
寸景
喜多島章会員:「飫 肥 杉」
〜今週号は私が編集長〜 (3/24例会)  喜多島 章 会員
喜多嶋会員
 「今週の寸景」はNHK朝の連続テレビドラマ「わかば」のロケ地として一躍有名になった宮崎県日南市の飫肥(おび)で撮影した飫肥杉(おびすぎ)です。飫肥は九州の小京都といわれる城下町ですが、道中は見事に植林された杉林です。杉の木は花粉症で悩んでいる方からは見たくもないと怒られそうですが、ここ日南市は日照時間が日本一。ここで育った飫肥杉は他の杉にないしなやかさと強さを持っているそうです。

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