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福島ロータリークラブ ≪例会≫
例会日:平成16年3月18日(木) 12:30〜 
例会場:ホテル辰巳屋8F 
会長あいさつ 03-04年度 福島RC会長 草野 武夫
 皆さんは「アクトの日」をご存じえしょうか。「アクトの日」は、1984-85年度のアジア第1・3ゾーン ローターアクト地区代表者会議において、RACの全国統一事業を行うことを最終目的とし“各地区で同じ日、同じ時間に何かをやろう”として設定されました。
 これを受けて日本国内ではアクトの「ク」と「ト」にちなんで、9月10日を「アクトの日」としました。「アクトの日」が平日の場合は、その日に近い日曜日に移動して活動します。活動を開始する時間も9時10分と決められています。

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 ※当時、日本は「アジア第1・3ゾーン」で成り立っていました。
<<会員スピーチ>>『秋刀魚の歌』 中村 忠司会員
中村忠志会員  詩人で小説家の佐藤春夫(明治25年〜昭和39年)に「秋刀魚の歌」という詩があります。

 何やら事情がありそうな男が秋風に託してつらい胸中をうたっていますが、この詩は春夫29歳の秋の大正10年に雑誌「人間」に発表されて話題になりました。実はこの詩の背景に、有名な日本文学史上の事件があったからです。
 春夫は和歌山県新宮市の生まれ。明治43年上京して慶応大学文学科に進み、与謝野寛、永井荷風などに師事、「三田文学」「スバル」に短歌や詩を発表して文学活動にはいります。やがて谷崎潤一郎と相知り交友を深めます。谷崎は春夫より6歳年上で、、千代夫人と鮎子という女の子がおりました。この頃、谷崎は千代の実妹と恋愛関係を生じて、千代を虐待したとも言われていますが、そんな千代に春夫は同情し、愛するようになります。それを知った谷崎は一度は千代と春夫の結婚を認めようとしながら突然翻意したので、春夫は谷崎と絶交してしまいます。大正10年春のことでした。そしてその8ヵ月後の11月に春夫はこの「秋刀魚の歌」発表します。
 「男」はもちろん春夫で、「人に捨てられんとする妻」は千代、「女の子」は鮎子です。「妻にそむかれた男」というのは、春夫は同棲していたある女優とその前年に別れていて、それを指しているようです。
 だが、この詩がいまも日本の名詩のひとつとされているのは、このような事件が背景にあったからではなくて、この詩そのものが優れているからです。文語体の自由詩ですが なんともいえないリズムがあり、やるせない叙情が流れています。言ってみれば捨てられた男の節なのですが、秋刀魚という身近な素材を持ってきていながら決して俗にならず、読む人の心に沁みる詩になっているのはさすがだと、その力量の非凡さを思い知らされます。
 なお、谷崎と春夫は大正15年に和解、その後谷崎が千代と離婚いて春夫が千代と結婚したのは「秋刀魚の歌」から9年後の昭和5年のことでした。このとき潤一郎、千代、春夫3人連名の挨拶状を発表して世間を驚かせ、新聞には「夫人譲渡事件」と報道されて物議をかもしました。
 ところで演出家の久世光彦(69)が2001年に出版した本で「花筺(はながたみ)」という、著者の好きな詩人とその作品についての随想集があるのですが、その中でこの「秋刀魚の歌」を取り上げて次のように書いています。
 「狭い貧しい露地がある。もうほとんど暗くなった夕景の中で、昔風の障子戸だけが薄赤い夕日を映して暮れ残っている。その露地に持ち出したコンロの前に、前屈みに背中を丸くした男が、どてら姿で魚を焼いている。深まった秋の気配と脂っぽい煙の匂いからすると、男が焼いているのは秋刀魚である。煙はそろそろ冷たくなりはじめた風に吹かれて表通りの方へ流れていく(中略)(この詩では)男は食卓で一人、秋刀魚を食べているのであって焼いているのではない。それなのに私はまず露地の夕景をイメージしてしまうのである。つまり、この詩では省略されている≪さんまを食べる≫少し前の情景が私には見えてしまうのだ。その理由の一つは、破れ障子や貧しい卓袱台と一人の男の構図よりも、風吹き渡る路地の寒々とした夕景の方が、落魄や陋巷といった言葉に似合うと思うからであり、次には戸外の情景でないと、血を一滴たらして滲んだような空の色が見えないからではなかろうか」
 ここで言う「コンロ」は七輪のことですが、さすがは演出家、舞台装置はイメージの中ですっかり出来上がっています。ただ、この本の三年前に出版された「昭和恋々」という本の中で同じ著者は次のように言っています。
 「俳句の季題に、もし七輪があるとしたら、季節は秋である。七輪にいちばん似合うのは秋刀魚だからである。もちろん佐藤春夫の歌からの連想である。七輪の上に屈んで秋刀魚を焼いている、季節外れの単衣の男の後ろ姿が見えるようだ。『秋刀魚の歌』のおかげで七輪は秋の風物になった」
 三年の間に単衣の着物がどてらに変わっていますが、私は単衣の方が、この詩のイメージには合うように思います。七輪にいちばん似合うのは秋刀魚だという連想は、大正生まれの私には納得できます。
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〜 写真について 〜
 この写真は田沼武能という写真家の「戦後の子供たち」という写真集の中の1枚で、東京都文京区根津 の昭和32年の光景です。男の子が母親に言いつけられて七輪に火を起こそうとして、遊んでいる仲間たち が気にかかって団扇持つ手が止まった一瞬を写しています。この家は焼け残った家なのか、焼け跡にたった バラックなのか、ガラス戸は上の方にガラスが入っているだけであとはベニヤ板のようです。画面左側と奥 の方に洗濯物が揺れていて、元気な子供たちの声が聞こえてくるようです。上の写真では井上幸治の「思い出の街」という写真集からで、同じ32年の撮影、場所は福岡市の春日原スペース通りとあり、下駄履きの女の子が道端で 七輪の火をおこしています。その向こうに鶏らしいものが写っており、更にその向こうの七輪から煙が通りの方へ 流れているのが見えます。
 私が撮影したものとは、昭和31年のわが家の台所で、七輪と蒸しかまどが写っています。かつて山本夏彦は、戦後も昭和30年までは戦前の続きですと言っていますが、これ等の写真を見るとその通りだと思います。
 このあと七輪は次第に姿を消し、秋刀魚と七輪と秋風という季節の風情は今はもう見られません。然し「秋刀魚の歌」に歌われた、ある男の憂悠はいまも変わりません。

雑誌委員会報告 高橋 慎吉委員長
高橋慎吉委員長 ・「友」3月号の紹介ローターアクターが ロータリアンに 賞
■平成15年福島ロータリークラブ会長賞「認定書」贈呈者名■
■福島東陵高等学校インターアクトクラブ■
 3月1日(月)講堂に於いて下記の生徒さんに草野会長より賞状が授与されました。
・守屋 麻美・榎本 みさき・菅野奈津実・菊田 英樹
・菊田 由佳・後藤 千加・紺野 恵詩・松本 敦子
8 名
■福島学院短期大学ローターアクトクラブ■
 3月16日(火)福島ビューホテル・福島グリーンパレスにおいて。下記の学生に草野会長より賞状が授与されました。
保 育 科
・秋山友美・伊藤友紀・児島佳代・大友美保・歌川知恵・押野真規
・井上亜紀・井上勝江・相沢美歌・岡崎美香・宍戸綾子
専 攻 科
・内海悠里・茂泉由香・佐藤大輔 ・佐藤伸一・渡辺隆弘 
福祉心理科
・菅野健一・貝原美穂・熊谷明美・高橋理恵・佐藤久美子・金子知佳
・高橋明彦・五十嵐尚子 
24 名
〜今週号は私が編集長〜 (3/18例会)  纐纈 晃 会員
纐纈晃会員  七輪で魚を焼いて食すつもりで、ずいぶん前に購入したことを思い出しました。しかし、一度も使うことなく、納屋の中にしまいこんでいます。確か炭も一緒に購入していました。今度の秋、秋刀魚を焼いて食します。はたして、苦いが塩っぱいか?苦味を楽しむ一時で有りたいと願っています。

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