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福島ロータリークラブ≪例会≫
例会日:平成14年8月29日(木) 12:30〜 
例会場:ホテル辰巳屋8F 
≪今週のことば≫『ラタクル会長は熱心な仏教徒』  河田 亨 会長
 RIの02−03年度会長ビチャイ・ラタクル氏は熱心な仏教徒である。

 タイ・トンブリR.C.会員。2度ほどタイ国を訪れたことのある私は、タイ国が仏教の盛んな国であることを承知していた。事実、バンコクにもチェンマイにも豪壮な寺が建ち、大勢の僧侶や修行僧の姿を見た。しかし、ラタクル会長が敬けんな仏教徒であることを教えてくれたのは「ロータリーの友」8月号の記事だった。

 RIテーマ『Sow the Seeds of Love』の日本語訳文を担当した佐藤千寿氏(東京東クラブ・元文献邦訳諮問委員)が「会長の温厚な人柄を表現」という文章の中で書いている。

 『Loveには「汝の神を愛せよ」というような献身の情から、憐憫(れんびん)、慈慕、愛好にいたるまでさまざまな意味があります。それをただ「愛の種(たね)」としたのでは締まりがない。そこで、ラタクル会長が熱心な仏教徒であるという背景から、慈悲の慈と愛情の愛を合成して、観世音菩薩を念頭に“慈愛”としました…』。

 なるほど。ラタクル会長は大の親日家とは聞いていたが、仏教がその絆でもあったのである。それを裏書きするように、スペイン・バルセロナ国際大会の初日早朝、メーン会場から離れたホテルで開催された私たち660人の日本人親善朝食会にわざわざ顔を見せて、激励の弁をふるったのである。「私は日本人を尊敬しています。日本の皆さまは不可能だといわれることも必ず成し遂げてくださるのです…」。

≪スピーチ≫「会員増強、めざせ100人」  三宅 喬 直前会長
 1905年にポール・ハリスによって「奉仕の理想」を掲げてから97年の歳月を数え奉仕活動を続けた結果、ロータリーの奉仕は常識となり習慣化され、少なくとも地域社会、または国際社会において高い評価を得、伝統となったのだと思います。

 RIがこのような高い評価の連合体となり得た最大の要因は歴代RI会長の会員増強、クラブ拡大の方針によるものであったと思います。全世界が非常に混迷するなかで国家間では国連を主体として懸命な努力が続けられておりますが国連は国家間の利害関係での行き詰まりの状態が続いておるのが現状であります。こうした中にあって非政府、非営利団体であるロータリーのような全世界にネットワークをもつ団体が国連に協力し世界平和の実現に貢献することが必要なのだと思います。

 そのためにも会員の増強、クラブの拡大は必要不可欠なものであります。RIは現在の118万人から2005年の創立100周年には150万人を目標としております。去る7月20日に開催されました地区委員会においても阿久津ガバナーから早期に地区内会員を3,000人確保に向けての指針が示されました。幸い当地区においては昨年度、世界大会で会員増強賞(グローバルクエスト)を受賞することができました。全世界で34地区、国内では3地区の中の一つに選ばれ、その感動を佐原ガバナーは「月信」と地区委員会でも述べられました。恐らく今までになかったことだろうと思います。

 さて今年度は阿久津G年度でありますので、この感動を次の世界大会でも味わっていただきたいものと思っております。しからば、当クラブの今年度の目標は最低でも100人にはしたいと思っております。8月1日現在で94人でありますので、あと6人が必要であります。そのために当委員会としては昨年に引き続きプロジェクトチームの結成が理事会で承認されましたので9月理事会では、その人選をさせていただき本格的に活動を展開してまいりたいと思っております。当委員会で勝手に選ばせていただきますので該当された方々にはなにとぞご協力のほどよろしくお願い申し上げます。また、選ばれなかったから関係ないということではなく会員全員が増強の意識をもっていただき一人でも多くご推薦いただければ幸いに存じます。

≪スピーチ≫「ふるさとの水をきれいにするために」
<地区大会シンポジウムテーマ>
 井原 達夫 会員
 <わたしたちが子供のころ、水は清らかだった>
よく川で遊んだものだ。そして川で学んだ
 みなさんの中の幾人もから、少年時代に阿武隈川で泳いだり、魚釣りをして、釣った魚を持ち帰って食べたという話を聞きました。私にも同じ思い出があります。

昔は、「自然の循環」で水質が浄化されていた

 川や湖の水が汚れるのは、窒素やリン、あるいはさまざまな有機物が流れ込むからです。これらが川や湖に多量に流入すると、増えては困る植物などが増えてしまいます。湖などではアオコや藻が大量発生し魚が住めなくなってしまいます。いわゆる「赤潮」です。赤潮よりもっと深刻なのは青潮です。海がうっすらと白くなり、あらゆる魚介類が死滅します。東京湾などで時々起きています。

 昔は、こうしたことがありませんでした。窒素やリンも、森→川→海などの自然の循環によって、どこにも適量に存在していたからです。しかし、今の日本には、化学的に作り出した食べ物や肥料のせいで、自然循環では消化できない多量の窒素とリンであふれています。何億年も続いた自然の循環をこの50年ぐらいの間で破壊しつつあります。

 未来に、私達の子供や孫の時代に大きな不安がよぎります。

「タマちゃん」は、生き残れるか?

 東京の多摩川にアゴヒゲアザラシが現れ、その過剰な報道のせいかもしれないが、「タマちゃん」と呼ばれてアイドルになっていました。ところが「タマちゃん」は、何を思ったのか水質の悪い鶴見川に引っ越し、下痢をするのではないかとか傷からばい菌が入り死ぬのではないかなどとニュースでコメントする放送局があって視聴者をハラハラ心配させています。

 川のBODと清らかさの全国順位を申し上げますと、多摩川のBODは1.8mg/リットルで全国の主要な166河川の中で138位、鶴見川は、BOD5.1mg/リットル、順位164位です。つまり、鶴見川は多摩川より約3倍汚れていて、清らかさの全国順位はワースト3位ですから、「タマちゃん」が心配されるのも無理はありません。

 ちなみに、我が阿武隈川は2.1mg/リットルで、全国順位は166河川中、151位(東北の河川11本の中で最下位)です。

水質悪化の原因は、流域の都市化と森林の伐採

 さて、川や湖の汚れの原因が、自然の浄化能力を超えた多量の窒素、リン等の流入にあることは縷縷(るる)申し上げてきましたが、こうした状況をもたらしているのは、いわば20世紀後半に人々が、豊かで快適、便利な生活を追い求めてきた、その裏腹に清流を失うという犠牲を払うことになったわけです。

 そしてもうひとつ、阿武隈川の水量が少ないことも汚濁率を高める結果につながっています。阿武隈川の水量が少ない大きな理由はふたつあります。ひとつは、森林伐採が進み、森林の保水力弱いため。ふたつめは、利水量が多いことです。100万人もの人が、常に水道水として使ったり、農業・工業などの産業水として活用しているからです。

川が汚れると私達の生活にどんな影響があるのか?

 一番の影響は、水道水がおいしくなく、しかも水道料金が高くなるということです。

 川の汚れは、私達の生活への影響だけでなく、動植物の生態系の変化をもたらすことは言うまでもありません。

清らかな流れを取り戻すために

 排水対策と水量増加対策の両面からアプローチ

 20世紀型の豊かで便利、快適、効率的といった社会生活そのものが、水質、もっといえば環境を悪化させてきているわけですから、これからは、「痛み」をともないつつも自然環境との共生型のライフスタイルに変えていかなければ、この問題は解決できません。私達、流域住民一人一人がそうした意識を持つように啓発することからスタートして行く必要があると考えます。

 森林の増加などの水源の涵養と流域住民の節水努力を積み重ねる必要があります。2年前、白河ロータリークラブが、例会に来て“一緒に那須甲子高原にブナの植林をしませんか”と呼びかけられたのを覚えています。白河ロータリークラブの活動は、今年県が選ぶ「ふるさと創り賞」に選ばれ、福島県代表として総務省の選定委員会へ推薦されたはずです。森林づくりは、長い年月を要する地道な活動ですが、できればわがロータリークラブでも今年度から白河ロータリークラブのお手伝いを積極的に進めてはいかがでしょうか。


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