オーストラリア・ブリスベーンの第94回RI年次大会に出席、メルボルン・シドニーなども視察してきた。5月26日成田発、6月2日帰国の8日間。感動と貴重な体験旅行だった。
最高に興奮したのは1日の本会議・開会式の国旗入場。RI加盟の166ヵ国の国旗をインターアクトクラブの女高生が奉持、アナウンスの紹介に合わせて、会場の両翼から壇上へ。正面の大スクリーンにもクッキリと映る。そのたびに拍手と歓声が巻き起こった。アルファベット順。「ジャパン―日の丸」。私も手が痛くなるほど拍手したが、津波のような「USA―星条旗」の入場には残念ながら歯が立たない。
なにせ、SARSショック。日本からの参会者は僅か6百人(JTB推定)。登録2千人に対し、3分の2以上がキャンセルしたのである。総参加者数も2万5千人の登録が1万6千人に減った。しかし、日本人の激減がなんとも口惜しい。同行の渡会章福島西クラブ会長と顔を見合わせて、嘆息をついた。「イラク戦争、新型肺炎、それに不景気続きだからナ…」。
国旗入場のしめくくりは今年度RI承認国の東ティモールとアフガニスタン。とくに、3月25日認承されたばかりのアフガニスタンの国旗がスクリーンに映るとどよめきが会場を圧した。同時多発テロの首謀者・ビンラディンの潜入で戦争に発展したアフガンの国情を多くの参会者が知っているからだろう。まさにRCの存在は平和と民主主義の証明だ。ちなみにアフガンに誕生(実際は24年ぶりの復活)したのはカブールRC。チャーターメンバーは41人という。次はイラクの番だ。フセイン独裁政権が崩壊、戦後復興が始まったこの国にRCが生まれるのはいつの日だろうか。
もうひとつSARS関連で、あえて紹介しておきたい事実は、オーストラリアでは「マスク族」にただの一度も会わなかったことだ。大会会場はもちろん空港でも街頭でも。
ガイドが説明した。「危ないという香港・台湾との航空便はすでに完全運休。政府・各機関の防疫水ぎわ作戦は完ぺきです。それなのに、なぜキャンセルが続出し、日本からくる人はマスク着用が多いのでしょうか?」。
空港の入国管理官はマスク姿の旅行者に警戒の目。しつこく質問、入国を拒否したい眼差し。「ご病気ですか。困りましたね。なに“予防”…わが国は安全です…」。