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福島ロータリークラブ≪例会≫
例会日:平成15年5月8日(木) 12:30〜 
例会場:ホテル辰巳屋8F 
≪今週のことば≫『イラク戦終結、どうする国連』  河田 亨 会長
 ブッシュ米大統領は5月1日、イラク戦争の戦闘終結を宣言した。開戦44日目。
 「勝利宣言」ではなく、「戦闘終結」としたのは、フセインの生死が確認されないうえ、治安がままならないからだろう。加えて、戦後統治を、米国主導で進めるのか、国際連合がいかに関与するかも不透明である。

 欧州に飛んだ小泉首相はEU各国首脳と個別に会談「国連関与の重要性」を説いて回った。しかし、米英のイラク攻撃をめぐって生じた国連安保理での不協和音はまだくすぶっている。一方、アメリカでは単独主義・反国連の「ネオコン」(新保守主義派)の台頭もある。

 日本では「国連中心主義」が“錦の御旗”のように論じられる。しかし、それほど今の国連に期待が持てるのか。“崇高な羅針盤”たりうるだろうか。国連憲章は第2次大戦終結直前の1945年6月に制定以来、そのままだ。当時の5大国(米英仏露中)が安保理常任理事国として君臨、拒否権を有する。

 加盟国は189に増えた。総会での表決権は平等に「1票」ずつ。しかし5大国以外の諸国は任期2年の10の非常任理事国に交替で選ばれるが、引き続いての再選はない。日本は1956年12月、80番目の加盟国となり、58年には非常任理事国に選ばれ、これまで最多の8回経験しているが、国連での地位は依然、“その他大勢”だ。

 一方、国連の経費分担は国民総生産(GNP)に基づくため、経済大国にのし上がった日本は19.5%を負担して米国(22%)に次ぐ第2位を続けている。日本と同様、憲章で「敵国条項」の汚名をかぶったままのドイツが第3位。これに対し、中国、ロシアはベスト10にも入らぬ低位。そして、国連経費の88.2%を上位18国が負担、171ヵ国がコンマ以下の微々たる比率(カネ)で発言権を保有しているのだから「不思議な国連」でもある。

 国連改革――何度も、何年も論じられたが挫折のまま。国連は「イラク以後」を21Cの大課題として、「新秩序の再生」に取り組んでもらいたいものである。


国際連合経費分担比率 <2003年>
[1]アメリカ 22.000 [10]韓 国1.851
[2]日 本19.516 [11]オランダ1.738
[3]ドイツ9.769 [12]オーストラリア1.627
[4]フランス6.466 [13]中 国1.532
[5]イギリス5.536 [14]ロシア1.200
[6]イタリア5.065 [15]アルゼンチン1.149
[7]カナダ2.558 [16]ベルギー1.129
[8]スペイン2.519 [17]メキシコ1.086
[9]ブラジル2.390 [18]スウェーデン1.026
≪新会員スピーチ≫『保険でなくて保険のようなもの…』  島 文夫 会員
 これからお話しさせていただくのは保険商品ではありませんが天候の不確実性によって被る経営リスクを一定の条件でリスクヘッジする金融商品の話です。

 既に聞き及びと思いますが「天候デリバティブ」という商品です。従来、損害保険では特に火災保険では地震保険を除くと天変地異にかかわる損害の一部の小損害を除くと補償の対象としないのが一般的でした。

 しかし、異常気象がもたらす現象は冷夏・冷害・猛暑・暖冬・厳冬・長雨・日照不足などにあり、こうした異常気象により収益に影響を受ける業種は極めて広範囲にわたるのではないでしょうか。例を挙げると、建設業であれば、長雨・大雪、飲料であれば冷夏、レジャー施設であれば冷夏・長雨・暖冬、旅行会社では冷夏・長雨、自治体であれば大雪等でしょうか?

 このような異常気象による収益の減少、費用増大のリスク対策として天候リスクヘッジとして「天候デリバティブ」が採用され始めています。天候デリバティブは1997年に米国エネルギー会社が開発したのが始まりだと言われています。同社はテキサス州ヒューストンに本社を置き、冷夏だと冷房需要が落ち込み、収益が上がらない構造になっていたようです。そこで暖冬だと収益が低迷する北部のエネルギー会社とのデリバティブ契約を結び、双方のリスクをヘッジし始めました。

 これを皮切りに北米・欧州を中心に取引が開始され、日本では1999年、スキー用品店に対し降雪量を支払い基準としたデリバティブ契約が始められ、昨今は気温を支払い基準としたデリバティブが販売されています。何らかの意味で収益が天候に影響される企業は全体の4分の3にも達すると言われているようです。「猛暑だとかえってアイスクリームが売れない」「コーラが売れるのも30度まで」というように天候リスクは数え切れません。

 契約にあたっては、気温・風・降水量・積雪量等の気象変動により企業が被る収益減少、支出増大を図る一定のインデックスを定め、期間中のインデックスの推移に応じて所定の金額を支払う一種のオプション取引です。今回は気温をインデックスとしています。

 対象期間、観測地点、観測結果、行使値、お受取額を事前に決めてご契約をいただきます。契約開始の2週間前に契約手続きが終了することが前提となっています。この例でいきますと福島地方気象台の観測による対象期間の日平均気温と行使値の差をもって支払事由となります。

 このように気候デリバティブは気温を含めてあらゆる異常気象による収益減少、実用増大に対して個別設計が出来るようになっています。つい最近の例ではキノコ栽培業者が暖冬で「なべ物」不人気によりブナシメジの販売価格が落ち込み大幅な収益減少となり当初の増益が天候要因で外れた恰好という新聞記事もありました。

 このように保険業界は生死にかかわる補償、医療保障、物の損害補償、賠償損害に関する補償等に取り組んできていますが、昨今は保険自由化の進展に伴い経営リスクを補填する商品開発に取り組んでおり、これからも新しいリスクに向かって努力していきたいと思います。


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