新型肺炎(SARS)が世界を揺るがせている。イラク戦争直後、中国、香港、台湾を中心にSARS感染者、死者がにわかに拡大。日本でも関西を旅行した台湾の医師が帰国して患者と確認されたのを機に、不安が一挙に広がっている。
22日現在、日本での発症者はゼロ。緊急対応は一応、効果をあげている。しかし、共同通信社の電話全国世論調査(17、18日実施)によると、政府、自治体、医療機関の体制を含む日本の対策について、「不安を感じる人」は78.3%にのぼっていた。さらに64.2%の人が「日本でも広がる」と予想した。もちろん、確証を挙げての回答ではない。しかし、SARSウィルスの恐怖を暗示する数字だ。果たして、いつの日、人類は「制圧宣言」を発しうるのだろうか。
「危ない」というなら、お互い、じっとしているのが一番だ。中国、台湾はもちろん、外国旅行は要注意。感染国からの渡航者も自粛願わねばならない。国際大会が各所で中止、延期されたのも、地球規模での危機意識の現れだろう。
ところが、豪州・ブリスベンで月末に開幕する第94回RI国際大会は予定通りだ。SARSショックでキャンセルが相次いでいる。第2530地区でも辞退者が何人も出た。やむを得ぬことだろう。
しかし、主催のRIは「万全の対応」とJTBなどを通じて大アピール。それを受けて、阿久津肇ガバナーは敢然として赴く。高齢の土尾繁一ガバナーエレクトも体調を整えて参加する。そうだとすれば、私がためらう理由はどこにもない。渡会章福島西RC会長との約束をホゴに出来ない。こうして26日成田を出発、8日間の豪州旅行を敢行することにした。
地球と人類が直面した危機に、ロータリーがどう対決しているのか。平和・病魔との戦いにいどむロータリアンの姿を直視するとともに、防疫の先進地といわれる豪州の取り組みを勉強して来ようと、決意した次第である。
時節柄、今まで経験したことのない悲壮感を抱いての外国旅行だ。ウィルスに強いというマスクを3枚も用意した。空港、機内、人込みで使う。手袋、ウガイ薬も持参。ほかにも…。
留守中の例会(29日)は渡邊又夫副会長に託した。会員の皆様もよろしく。では、元気に行って参ります。無事に帰国することを誓います。