保育を学んでいた時に聞いた話。生まれたての赤ちゃんに一切愛情を与えないと死んでしまうというものだった。先生は人間は愛情なしに生きられないとおっしゃった。この話にとてもびっくりした。
私が若いとき、カウンセリングを受けた時がある。最初の質問は「あなたは自分を愛していますか?」というものだった。皆さんはその質問にどう答えるだろうか。聖書の中にこんな言葉がある。「あなたは自分を愛するようにあなたの隣人を愛しなさい。」自分を愛せないものはあなたの隣人を愛すことができない。日本の文化は謙遜、謙譲を良しとする。日本の母親たちがわが子のことを、家の子は出来が悪くてと言う。そんな時アメリカの母親たちは自分の子を家の子は天才だと言う。日本の子供たちは母親の否定的な言葉やまるで呪いとも思える言葉で育てられている。私たちは思索の中で否定的な思いが強いと思われる。自分は愛される価値のないものという思いが自分を支配する。
私には姉と弟がいる。典型的な真ん中の子として育ち、母の愛を感じないで成長した。中学の時ラジオのキリスト教の通信教育を受けた。その時最初の言葉は「神は愛です。神はあなたを愛しています。」というものだった。この言葉は私の心をしっかり捕らえた。どんな人でも愛されたと思っている。また、愛された経験は人を強くする。愛された人の心は優しくなる。
1975年1人でイスラエルへ行った。イスラエル大使館に勤めている人に紹介状を頂きキブツに行くことができた。イスラエルにはユダヤ人とパレスチナ人が一緒に住んでいる。アラブ人はイスラム教の人が多く、考え方や文化に大きな差があり理解しづらい。理解しようとすると無理があるので、ただ単純に違うんだという理解を持った。
世の中には不条理なことが多い。孤児が多いのもその一つだと思う。自分の親に捨てられるという受け入れ難い事実がある。人生の初めからその存在を拒否された子供たちの魂の中で、どんなことが起こっているのだろうか。捨てられたり、売られたり、放棄されたりした子供たちが世界中にとてもたくさんいる。礎の石孤児院は世界四ヵ国、カンボジア、フィリピン、ブラジルそしてガーナにその働きが与えられている。孤児院に関する当教会の働きは当初、インド、ケニア、ベトナム、フィリピン、ルーマニア、カンボジアなどで働く他団体へ定期的な経済援助が中心だったのが、97年5月に前田宣教師が派遣され当教会直営の孤児院が設立されるようになった。2001年12月14日にNPO認可、2002年10月25日カンボジア孤児院国際NGOを取得するに至った。皆さまの尊いご支援をよろしくお願いします。