新会員のスピーチについて、藤川カウンセラーに相談したところ、今年度の国際ロータリーのテーマは「慈愛の種を播きましょう」であるから、「愛」についてのスピーチが良いのではないかとの話を受けました。
考えてみますと、記憶の中で最も強烈に残っている言葉は「愛とは決して後悔しないこと」。1970年の「ある愛の詩」の名台詞です。当時高校2年の私は興味深い言葉として受け止めました。皆様の中にも共有化できる思い出を多くの方がお持ちだと思います。
私が高校1年の時、夏休みの宿題として読書感想文を書かされたのですが、その時の感想文が出版物として残されていることを思い出したのです。当然のことながら、全く興味がなかった私の手元には存在しませんし、手にとって見たこともありません。ところが最近、毎日新聞社に問い合わせを行い、先日そのファックスを入手することが出来ました。タイトルは「若きウェルテルの悩みを読んで」です。34年ぶりに手にした文章を読み始めたのですが、照れくささとなぜか恥ずかしさを感じてしまいました。その中で、「(愛)は人間の生み出す最高の芸術。一方的な奉仕なのに苦しまなければならない時がある。(愛だけでは)…それが現実。しかし、僕は(愛だけは)の気持ちでいる。(愛)が何だか知らない。でも、とても素晴らしいもののような気がする。」「死に接している僕らの生活。果てしなく続く峠を越える人生。自分との終わり無き戦いが一生である。この一生を清くたくましく過ごしていかなければ、人間と言えない。果て無き心理を求めていくのも人生なら、目先に目標を置いて過ごすのも人生。僕はどちらが良いのか言えない。でも、永久に続く自分との戦いに誰も勝つことを願いたい。」で結ばれています。
現在もこの答えを明確に出すことは出来ませんが、仕事と生活の領域で使い分けしている気がします。しかし、誰もが勝者になることを願う気持ちは変わりません。こうして振り返ると「愛」に恋していた自分を強く感じます。
そんな純真な私が、広告業界に入ったわけですが当時は「士農工商・代理店」と言われていました。そこには「徒弟制度」という厳しい教育が存在しており、得意先から無理が大きいほど、継続した業務環境が存在すると教えられてもいました。最も強く言われていた言葉があります。「とにかく、得意先を好きになれ。得意先商品に惚れよ。」です。コミュニケーションは心の問題ですから、自分が好きでない商品をお客様予備軍に訴える事は出来ないのです。現在も基本は変わりませんが、バランスを考慮することが必要になるケースがあります。
さらに介護に関してですが、介護用紙オムツのコミュニケーション戦略を考えている時、人間の尊厳や人間性を守る事と、介護する人間にとって都合の良い事は必ずしも同じにならない事の矛盾を回避する課題に直面しました。日に何度となくトイレに連れて行くことは大変な重労働です。オムツをさせた方が楽です。また食事をベットまで運ぶことは一見親切ですが、本人のリハビリにはなりません。その解決に必要なことは「教育」であるという結論です。予備軍を含む多くの人に「寝たきりゼロ」の価値観を訴え、「親切にしない愛」の存在を理解し応援するムーブメントを起こす。情報による教育活動・啓蒙活動です。
最後になりますが、先日みずほ福島中央会の納会で、60歳でプロテストに合格された古市さんの話を伺いました。そこで、運命は天命と宿命に分けられ、天命は変えられないが、宿命は徳を積む事により変えられる。それを立命と言う。ロータリアンの活動はこの徳を積む活動に他ならないと感じました。まさしく「愛」の実践そのものです。私は今後、福島ロータリークラブの会員として、恥じない行動をとり続けていきたいと思います。今後共、ご指導宜しくお願い致します。