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私は本年7月に、田中善六パストガバナーさまのご紹介で当クラブに入会させていただきました株式会社丸正の佐藤哲夫でございます。
3年前に死去した義父の事業(文具・事務用品、OA機器、オフィス家具卸売業)を継承すべく、一昨年8月に地元福島に戻ってまいりました。
30数年ぶりに地元に戻ってきた私に対して、地元の先輩経営者や高校時代の友人たちに常々、何かと面倒を見ていただき、私としては福島人の人柄の素晴らしさに感謝の念でいっぱいでございます。私自身も社長業を通じて、生まれ育った地域の発展にわずかでも貢献できればと思って頑張っていくつもりです。会員の皆さま方には、今後ともご指導・ご鞭撻を賜りますよう何とぞお願い申し上げます。
さて、私は地元に戻るまでの約30年近く、昨今、廃止・民営化議論で話題となっている政府系金融機関の日本開発銀行(略称:開銀…現在は日本政策投資銀行)に勤務させていただきました。
開銀は長期資金を供給するための政府100%出資の銀行で、その業務は政策性が高いにもかかわらず民間金融機関だけでは十分な対応が期待できない、事業の資金供給機能を果たすことです。この業務目的を遂行するために、各種の専門ノウハウを駆使して、プロジェクト形成のための知的支援や、PFI(プロジェクトファイナンス)などの新しい金融手法による資金供給に取り組んでおり、「金融・プラスアルファ」の機能を有するユニークな銀行(日本政策投資銀行では最近、「ナレッジバンク」と称しています)として、時代の先を見通す眼をノウハウとして蓄積し、高い評価を得ています。
私自身も開銀に入行して以来、厳しい上司の指導の下、遊び暮らした学生時代とは様変わりに高度な専門知識を身に付けるべく自己研鑚に努めました。開銀の職場環境は、上司(課長や課長代理クラス)が指導教官の役割を果たすシステムが良き伝統となって根付いており、また同世代の同僚が課題解決のため、議論を行うことが当然のごとく常に行われております。しかし、この人材育成システムも、業務量が急激に増大する一方、人員が抑制されているため、次第に壊れ始めており、私たちは大変残念に思っております。
私自身は入行5、6年目に人間的にも、能力的にも大変優れた二人の上司(課長)に巡り合うことが出来ました。お二人とも開銀の役員を経て現在は上場大企業の役員としてご活躍中です。お二人には、仕事の面では大変厳しく指導していただきましたが、将来の方向性についても私の性格、能力から判断して、都市開発の専門家となるよう、強く勧められました。その結果、私自身は入行10年目からは都市開発部門と企画部門を往復することとなり、都市開発の専門家として首都圏および関西地区の大型プロジェクトに数多く参画し、立ち上げを経験することとなりました。私自身が参画したプロジェクトは横浜MM21、幕張メッセ、さいたま新都心、東京臨海副都心、関西国際空港、片福線建設等々、皆さまが良く存じあげているプロジェクトです。
開銀側の実務責任者として数多くのプロジェクトに参画できたことは、お二人が私の将来の方向性まで指導していただいた賜物と大変感謝しております。開銀での30年近い勤務を振り返る時、本社部長職や支店長になり得たのも二人の良き指導官に巡り合えたおかげと言っても過言ではありません。現在でもお二人には先輩経営者として厳しく教えられております。私の経営が心配で仕方ないといつも言われております。お二人(上司)は私にとって人生の恩師です。
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