皆さま こんにちは。
本日は、伝統ある福島ロータリークラブの講話に、お招きいただきありがとうございました。私ども、国際ソロプチミスト福島の金平寿子会長が参上いたしましてお話申し上げるところでございますが、事実2月初めにお手紙をいただいて以来、会長は張り切って、テーマを、自分なりに方向付けたり構想を練って素晴らしいスピーチを準備しておりましたが、曹洞宗の婦人部の役員研修で上京することになりまして会長代理ということで、私が指名されました。第一副会長の佐藤豊子でございます。
初めに、皆さまにあまり知られていない、多分誤解されております、国際ソロプチミストについて、お話したいと思います。私は10年ほど前、福島に参りましていろいろな会に入会して、カラオケとか婦人会とかでお友達を作りたいと思っておりましたところで、ヤクルトの山田さまと山川印刷の専務さんのご紹介で気楽な気分で入会いたしました。最初は、会員も知らぬ方ばかりで事務所でも心配しまして「奥さま今日はソロプチですか?」などと聞かれたほどでしたが、今、よく分かってきますと、本当に思いやりのある魅力的な女性の会で、来期は何の因果か会長をお受けすることになりました。
ソロプチミストとは、実業界で活躍する女性または専門的な職業を持つ女性で組織される世界最大の職業を持つ奉仕団体です。現在、福島クラブの会員は30人で全員優しく魅力的な女性ばかりです。
ソロプチミス福島は1976年、昭和51年2月に盛岡クラブをスポンサーとしまして、東北で6番目、全国で50番目のクラブとして認証いただいております。おかげさまで昨年25周年を迎えました。
福島クラブの活動としては、高校生のための奨学金制度、青少年弁論大会、クリーン福島など市内清掃活動、福祉施設へのクリスマス訪問、大萱荘の運動会参加やお手伝い、赤い羽根共同募金活動など地域にかかわる活動につきましては、会員一同が忙しい時間をやりくりして汗を流す活動を心がけております。
国際的な活動とては、ルワンダのマリールイーズさんに留学生援助賞を贈り、1994年から支援しております。1997年には、曹洞宗SVAのご協力により市民の皆さまのご理解を得てラオスにポーンサイ小学校校舎を寄贈できましたことは私どもの誇りとするところでございます。この活動は教育部門で、アメリカ連盟の最優秀賞を頂きました。資金獲得のための活動として、福島ロータリークラブの皆さまにもお世話になっておりますがクリスマスチャリティーパーティーやミニコンサート、講演会などを企画、交渉、運営、そのすべてを会員の手で行います。会員が皆、経営の現場におりますので、数字には厳しく素晴らしい収益を上げております。会員の活動は無償で愛の奉仕でございますが、いつの間にか企業のコマーシャルにもつなげるというところがすごいところだと思っております。私は10年ほど前に福島に参りますまで家庭の主婦で、給料を頂いて働いたことがないもので、世の中のことは全く分からなかったのでございますが諸先輩のご指導で本当に素晴らしい社会勉強をさせていただきました。振り返りますと、私は中学校・高等学校・大学とカトリック系の学校に学び、学生時代、奉仕活動に積極的にかかわる機会が多くございました。やはり、共同募金とか清掃奉仕、校舎建設資金援助のチャリティーくじや、ビンゴパーティー等いろいろな奉仕活動を日常的にさせていただいておりました。
高校3年生の折、順番で一度だけ、荒川区の山谷というところにアリの町というところがございまして、校外奉仕活動のボランティアとしてお手伝いに参りました。今で申しますとホームレスという人々でしょうか。日雇い労働者、ニコヨンといって日給254円くらいで、その仕事もあるかないかという状態の人々が身を寄せ合って暮らしている、その人々にかかわるNGO活動の神父さまやシスターの方の手助けに派遣されるわけです。その当時クズものを集めてきて売ったり、働くことを教えて資金の足しにしていたのでしょうか。私たちは紙類を分類したり、衣類を古着、機械を拭くウェイス、まったくのクズに分けたりしました。午後になると豚汁を大なべに作ったり配ったりするお手伝いもしましたが、これも限られておりまして長蛇の列の前にはしばらくすると無くなってしまいます。ニコヨンの人たちはボロボロの服を着て、日中からお酒臭く、大声を出したり、本当に恐ろしい人たちのように見えましたが驚いたことに、豚汁が無くなってしまい、仲間から頼まれますとガツガツと食べていたタッタ一つのおむすびを半分、豚汁を少し残してあげる人が珍しくないのです。
「世の中では、最低の人と言われるような人々の中に素晴らしいものがある。ボランティアはしてあげるのではなく、させていただくのですよ」シスターの言葉が私の心の中に残っています。福島でも桜の聖母の学生さんが、インドのマザーテレサの家にボランティア研修に行ったり、成蹊女子高校の生徒さんが障害者と共にチャリティーコンサートを行うという尊い奉仕活動をされていると伺っておりますが、若いころの経験は学ぶことも多く本当に貴重なものだと思います。
今年は2002年、右から読んでも左から読んでも2002年です。ミレニアムミレニアムとはやされ、21世紀は明るい新世紀と期待していた2001年も過ぎ、今、世界は20世紀から持ち越した多くの課題をつきつけられています。私たちが生きているこの世界は今後、一体どうなっていくのでしょうか。今、経済的にも不景気、犯罪の増加、政治不信、官庁の汚職、狂牛病、病院での不祥事など多くの混乱が渦巻いています。政治家は改革、変革と死に物狂いで頑張っています。経営者は経営の立て直しに制度改革と政府の援助の必要性を叫び、文部科学省は教育改革や週休二日制に向けて地域を巻き込んで大騒ぎです。現状は一見混乱していますが、私には日本人一人一人が真剣に全力を尽くして頑張って方向転換しているように見えます。
田を耕し、種をまき、肥料を施し、雑草を取る。切り詰めるところは、切り詰める。新しい工夫をする。そのような準備の段階にあるときは、苦しく、成果を期待できないかもしれません。野菜や農作物にたとえれば、芽が出れば、霜をよけ、雑草を抜き肥料を与える。フルーツには、花粉交配、摘果、袋かけ、水管理など手間をかけ、初めて豊かな実りを手中にすることが出来ます。こうして手をかけた福島の果物はおいしいですね。私も東京におりました時は体重は38キロくらいで折れそうなどと言われたものでしたが福島に参りまして、サクランボはおいしい、りんごはおいしい、梨はおいしい、お米はおいしい、野菜はおいしい、なんでもパクパク食べているうちに15キロも太ってしまいました。メディカルチェックをするたびに減量してください。と言われますが3キロ戻すのも至難の業でございます。
さて、日本も右上がりの経済成長の60年を通り抜けて軌道修正するため今、私たちはその困難な途上にいるような気がいたします。
ソロプチミストの活動につきましてもラオスの小学校校舎寄贈など国際的な活動ではなく、もっと身近なことに目を向けるべきではないかなど、いろいろな批判がございますがそのたびにマザーテレサの言葉を頼りに活動してまいりました。
「たとえ、あなたがよいことをしても、人々は利己的だとか秘められた野心を持つ人だとか言うでしょう。でもとにかく良いことをしなさい。人々は本当に助けを必要としています」
日本国内でもボランティア活動が特別の人のものでなくなり、大きな広がりをもって着実に根付こうとしています。ソロプチミストのアメリカ連盟では、ロータリークラブ等他NGO団体と協力して活動の輪を広げていくことができましたら幸いでございます。
本日はまことにありがとうございました。
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