福島ロータリークラブ【例会】
例会日:平成12年9月28日(木) 12:30〜 
例会場:ホテル辰巳屋8F 
会長あいさつ 木下 隆 会長 
 本日は年間のテーマの「夢」の第一陣として、白河西R.C.の道又一生会長、林社会奉仕委員長、横村環境保全委員長のお三方から阿武隈川流域に木を植えようというお話を伺います。地球温暖化防止、環境保全という人類が直面している大問題に、ロータリー活動で取り組もうとしている姿勢に敬意を表するとともに、わがクラブもこうした活動をアクティブに組み立てていかねばならないと決意を新たにした次第です。

 「夢」というテーマは21世紀に、あるいは次なるミレニアムに人類がどういう生き方をするのか、という問題を、それぞれの立場で考え予測しようという目的で設定しました。

 お配りしている1901年1月の報知新聞に掲載された「20世紀の予言」に目を通していただきたいと思うのです。大変面白く、よく書いたものだと思います。(紹介)略。

 お気付きになったと思いますが、携帯電話ではありませんが、無線電気通信、交通機関のスピードアップ。気象状況の把握、医学の発達、自動車の普及等ほとんどのことを言い当てています。

 出ていないのは原子力、コンピューターゲーム、遺伝子解読といった分野ですが、これはまぁ仕方がないことだと思います。

 この記事がずるいことは、いわゆる科学技術面に限っていることで、政治、経済、社会体制がどうなるのかには全く触れていないことです。10数年後にソ連が誕生するのですが、共産主義、パニック、ナチズム、相次ぐ戦争といった側面は、非常に予測困難なだけに意識的に触れなかったとしか思えません。

 そして今、私達も2001年1月1日の紙面にどんな「21世紀の予言」をのせようか勉強中です。大学の先生方にもおいで願ってお話し合いをしているのですが、一致したご意見は、20世紀の展望のような、積極的夢に満ちた「夢」とは異質の夢ではなかろうか、ということです。言い換えれば資源や技術の側面からみても新たなる発展はそう大きなものではないだろう。むしろ副次的問題、環境保全、インターネットにみられる情報の安全、DNA、クローンの生活への適合といったことが大きいのではないか。明るい夢というよりも人類を守るための悲壮感をもった夢となるのではなかろうか、という見方が有力だったのです。

 まして政治、経済、社会という面からみますと、アメリカの歴史学者フランシス・フクヤマが展開したヘーゲルの歴史哲学を基礎とした「歴史の終わり」といった時代なのか、ハンチントン教授のいう民族国家に代わって西洋文明対イスラム文明といった「文明の衝突」で歴史が動いていくのか。何とも見通せない、難しい21世紀であるような気がします。

 しかし、それでもわれわれは夢をもって生きていかねばなりません。緑に埋まった阿武隈川を夢みながら今日のお話をお聞きしたいと思います。

ゲストスピーチ
夢の森づくりについて
白河西ロータリークラブ 社会奉仕委員会
環境保全委員会
○白河西R.C.会長 道又一生さま

 私達の白河西R.C.は、創立15年で会員数は53人です。意気盛んにロータリー活動に取り組んでいるところです。私達が21世紀のロータリーの森づくりに取り組んだのは、1974年の国際大会や1992年の規定審議会で、環境保全はロータリアンの責務として各クラブに積極的な取り組みを求められているからです。私達は阿武隈川源流の那須甲子の地で10ヘクタールのところに、3年計画で植林しています。また、体験学習として地元の小学校と宮城県の小学校の交流を実施しています。その他、関係団体の方々や県内外のロータリアンの参加も得て取り組んでいます。今年が3年計画の最後の年であり、よろしかったら福島R.C.の皆さんのご参加もお願いしたいと思っています。

○白河西R.C.環境保全委員長 横村昭司さま

 私の方からは、森づくり事業の概要について、これまでの経過を中心にお話しさせていただきます。
 クラブ奉仕委員会で今後の活動テーマを議論し、環境保全委員会と社会奉仕委員会は、環境保全・水資源の確保・洪水の抑止等の観点から息の永い植林事業に取り組むこととし、98年7月に実行委員会を設置しました。その1ヶ月後に「8.27水害」が発生し、この災害が植林事業の重要性を再認識させることになり、事業にはずみがつきました。第1回植樹は昨年5月に実施しました。この時、阿武隈川最上流の西郷村川谷小学校と最下流の宮城県亘理小学校の交流研修も実施し、植林の重要性の学習会を開催しました。第2回目の植樹と研修会は、今年の4月に実施しました。仕上げの3年目は、来年4月の28・29日に行い、総参加人員は600人を予定しています。

○白河西R.C. 社会奉仕委員長 林 利勝さま

 夢の森づくりについて、具体的な事業内容をお話します。
 はじめに、広く理解と協力を得るために重要な森づくりの意義と効果を述べますと、森づくりは国土保全・水源涵養の基盤となります。特に地球温暖化の防止や緑のダムとして、地球を救済する自然循環の効果は大きいものがあります。

夢の森づくりについて  次に具体的な行動内容ですが、まず植林候補地の選定・確保から始めました。市町村所有地の原野をひとつずつアタックしました。そして、関係機関との連携活動に移ったわけですが、この中では、事業活動の資金援助を県や緑化推進機構に対して要請しました。また、青少年の育成にも貢献したいと考え、PTAや緑の少年団等との連携も図りました。森林組合にも技術指導等について協力を要請しました。森づくり実行委員会を結成して、ソフト・ハードの両面から事業を推進しています。白河西R.C.は、森づくりと青少年の育成を通して次世代への遺産を残すとともに、広域にわたる阿武隈川の環境保全について、最上流の当クラブが推進リーダーとしての自覚を持って役割を果たしていきたいと思います。

 今年度の予定としては、まず広報活動を強化し、参加者の増加を図るとともに、阿武隈川流域のクラブにも声を掛けて協力を要請していきます。また、3ヵ年の取り組みとクラブ創立15周年を記念して碑を建立する予定です。

 おわりに、この3年間の森づくり事業は初めての大事業でありますが、関係機関や諸団体のご協力で難なく3年目を迎え、当初からの夢を追っています。森づくりは夢があります。地球を良くしようという希望があります。そこには目標があり、計画があります。そして今一番大切なことは、行動であります。行動があれば、実勢が伴います。さらに反省に及べば進歩や成功があります。進歩のあるところには、夢があります。
 これは白河藩主松平定信公が、谷文兆に絵付させて造った白河福ダルマの七転八起の教訓でもあります。

 環境も循環の理念が叫ばれている昨今、当クラブ全員が、15周年事業として一致団結八起を念じ、最後のソフト・ハード事業の完遂を目指して努力しているところです。


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