福島ロータリークラブ【例会】
例会日:平成13年4月12日(木) 12:30〜 
例会場:ホテル辰巳屋8F 
会長あいさつ  木下 隆 会長 
 いろいろご心配をおかけしましたクラブ管轄地域の問題ですが、去る5日の理事会で、共有方式による定款変更ということでご決定をいただきました。来る19日の例会で賛否をご決定いただきますので、よろしくお願い申し上げます。
 他のクラブも同じ方向でご決定をいただいております。

 昨日、ガバナーともご相談いたしまして、早い機会にガバナー、分区代理、関係クラブの会長、幹事が集まりまして合意文書に署名し、変更前の管轄区域に関する定款を収録しておくことにいたします。そして早急にRIの承諾をいただく手続を取ります。

会長スピーチ 木下 隆 会長 
 アメリカの政治哲学者にフランシス・フクヤマという人がいます。
 1991年、ソ連が崩壊して冷戦構造が無くなった当時「歴史の終わり」という論文を発表して、ポスト冷戦の世界の歴史について独自のパラダイム(見方)を示して注目を浴びました。その人が今度は「大崩壊の時代」という論文を発表しています。いずれもないようについての詳述はやめますが、政治、経済、社会、家庭、犯罪とあらゆる面での社会の大変化の分析をして既存の秩序が崩れ去る所に立っているという論を展開しています。

 今の日本はどうなろうとしているのでしょうか。何をしたらいいのでしょうか。私は現場の政治記者ではありません。橋本派内部事情や小泉氏が派閥を抜けた狙いなど分かりません。亀井氏のハラの中も分かりません。しかし、詳しい情報が無いだけによく見える点があるようにも思うのです。
 この重大な時に、相も変わらぬ派閥次元の戦略論に始終している姿を見ると大きな失望感を持ちます。
 先日、七賢堂のお話をしましたが、明治以来の日本の指導者たちは、日本をどうリードしていくか、命をかけた模索をしてきました。近くは吉田茂が戦後の日本の進路として単独講和か全面講和かを必死に考え政治戦略を練っています。それに比べて、現在はあまりにも国家の路線といった発想が、無さすぎるのではないでしょうか。私は決して国家主義というか、ナショナリストではありません。しかし、周囲を見てみますと中国、インド、韓国、北朝鮮までもが懸命に国家戦略レベルでの政治選択をしています。カンボジア、ベトナム、インドネシア等々東南アジア、南西アジア諸国も苦しみながらも努力しています。

 今、日本で最も首相に近い人物といえば、候補と言われる4人の中では橋本氏だと思うのです。しかし、振り返ってみれば橋本氏は3年前の参院選で自民党惨敗の責任をとって退陣した方です。橋本氏が現存する政治家の中で優れた人であることは否定しません。対外的にもタフ・ネゴシエーターというのですか、なかなかの外交交渉力を持った人ですし内政的にも行政改革についてみられるように有能な方です。
 しかし橋本氏は1997年当時は財政再建、構造改革一本ヤリで消費税を5%にアップし、特別減税を廃止しました、当時、小沢一郎が警鐘をならし、消費税アップを見送り、特別減税もやめ、18兆円減税を主張しました。そして現実には小沢の見方が正しかったのです。橋本氏の選択は日本経済を不況の方向へ、デフレスパイラルへ踏み込ませました。トリプル安、日本売りという言葉が氾濫しムーディーズの日本の格付けはネガティブになりました。1998年の参院選での自民大敗の大きな原因はここにあった訳です。
 政策決定を誤り、選挙に負けて退陣した首相。それが3年たった今、再び参院選をかかえる自民党の総裁有力候補になっているということ。何となくうすら寒い感じがしませんか。

 自民党にというより、日本に今、そんなに人物がいないんでしょうか。自民党はそんなに貧困になっているんでしょうか。
 森下ろしの時思ったんですが、そんなに森さんで困るなら、私がやるという人がなぜ出てこないのか、ということです。
 既存のワク、いわゆるエスタブリッシュメントは大崩壊の時代を迎えていると思うのです。フクヤマ流にいえば、崩壊したものは新しい生産体制に応じて、再構築されるという論理です。今は既存の政治家は一旦お引取り願って、たとえ不慣れでもいい若い、新しい世代の方々からの新鮮な息吹を感じ取る時ではないでしょうか。政治の再生のためには、われわれ選挙権を持った者の責任は大きいのではないでしょうか。

スピーチ『夢』シリーズ 「国際音楽祭」について 安永 隆則 会員 
〜日銀支店長会議から〜

 アメリカの要求もあり、不良債権の解消について期限目標をつける(2〜3年)という政府の決定がなされました。今週の支店長会議でも各地の支店長から[1]10年間不良債権問題の抜本的対応を金融界がしてこなかったことのツケということから思い切って構造改革へ取り組むのは評価できるという意見がある一方、[2]借り手の企業からみれば、倒産の激増になるので、社会とくに地域社会にとっては大変な問題になる(かつ対応が不充分)との声が出ました。新しい首相の下で、雇用面での対応も十分なされることを期待したいと思います。

〜国際音楽祭について〜

 音楽にこれだけ人々が関心を寄せてくれたというのも、残念ながら最近の経済情勢について人々のモヤモヤがあり、音楽が救いになっている面があるかもしれません。第二次大戦の時、敗色の濃い苦しい戦場でドイツ兵が「リリーマルレーン」を歌っていたのを思い出します。

 国際音楽祭は今のところ順調に切符が販売されています。私にとって経済的な利益ないしは、会社の業績につながるわけではないのに、どうして、こんな企画をして総監督などという大役を引き受けたのかとよく聞かれますが、今年の福島ロータリーのテーマに照らして言えば、永年の自分の「夢」だったのかなとも思います。

 さらに言えば、[1]音楽が子供の時から大好きでプロデュースを一回してみたかったということと、[2]福島の土地、人が水に合っていて福島の方々と一緒に、地元のためになることをしてみたかったという2つの動機かなと思います。

 今回の音楽祭に対しては「なかなか一流のクラシックが福島で聞けない」という前々からお聞きしていたストレスが解消されたという声もあり、うれしく思っています。できれば来年以降も定着するよう体制づくりをしておきたいと考えています。


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